撮影なしのAI動画でできる表現|落書きが映画になる37秒
子どものノートの棒人間が映画風の場面に変わる37秒の自社制作サンプルを例に、撮影なしで作れる表現と、実在の人物や作品に似せないために確認したことを説明します。

撮影をしなくても、線画・鉛筆画・実写風の映像を同じ構図のまま行き来させるような表現はAI動画で作れます。カメラで撮った素材がなくても、構図を先に決めてから画像と動画を生成すれば、絵と映像のつながりを保てます。
この記事では、FablessBridgeが作った37秒の自社制作サンプル「ノートの落書きが映画になる」を例に、どんな素材を組み合わせたか、どこで実在の人物や作品に似せない確認をしたかを説明します。架空の人物と物語で、最初の指示から最終版の書き出しまで記録上は約4時間でした。
撮影なしのAI映像で組み合わせた4つの素材
- 線画
- ノートの棒人間の線をコードで1本ずつ描く
- 静止画
- 同じ構図の映画風の場面と鉛筆の陰影の絵(Nano Banana Pro)
- 動き
- 静止画を動画生成AI(Kling v3)で動かす
- 音
- 音楽と効果音を生成AI(ElevenLabs)で作る
子どもがノートに「よる あめ ばくはつ!」と書くと、棒人間のヒーローが屋上・カーチェイス・怪獣・宇宙へと大きくなり、最後は夕飯の食卓に戻る物語です。X などのSNSに投稿する横型の動画として作り、ナレーション・字幕・ロゴは入れていません。
同じ構図のまま線画から実写風の場面へ変える
最初に棒人間のコマ割りで流れを決め、そのコマを構図の見本にして実写風の場面を生成しました。さらに実写風の場面を鉛筆の陰影の絵に描き直し、線画・鉛筆画・実写風の3つの構図をそろえています。
構図がそろっていると、編集で絵から映像へ段階的に変えても同じ場面に見えます。撮影で同じことをするには、絵コンテどおりにカメラの位置を合わせる必要がありますが、生成では最初のコマを見本にすることで合わせられます。






1つのカットの中身を描き直しで入れ替える
カーチェイスの場面では、子どもがノートで追っ手を消して描き直すたびに、追っ手がパトカー・UFO・巨大ロボ・柴犬へ入れ替わります。実際に撮るなら車両や大道具をそろえる場面ですが、生成なら同じ道路の構図で中身だけを差し替えられます。
追っ手は最初ティラノサウルスでしたが、制作中に「ティラノサウルスを他の生物等へ変更したい 例えば宇宙人とか」という指示があり、光線で道路を照らすUFOに変えました。ノートの線画・映画風の場面・効果音をまとめて差し替えています。
実在の人物・ブランド・作品に似せないための見直し
撮影がない分、画面に何が映るかは生成した画像で決まります。動画にする前に試し生成した25枚を見直し、次の点を直しました。
- 01主人公の顔が見えた2枚(ヘリから飛び降りる場面と爆発を背に走る場面)は、顔を影に沈めて作り直した
- 02車のグリルに実在の自動車メーカーの紋章が出たので消した
- 03既存の怪獣に似ていた怪獣は、独自の姿に描き直した
修正前
修正後主人公の顔を見せないかわりに、赤いマフラーで同じ人物だと分かるようにしています。生成AIは指示していない紋章やよく知られた形を描くことがあるため、動画にする前の静止画の段階で見直すと作り直しが少なく済みます。
動画になってから直したところ
動画にしたあとも、秒数を指定した指示で場面ごとに直しました。
「0:04の よる あめ ばくはつ の表示を1秒伸ばして。もう少しみていたい」という指示では、メモの場面を2秒にし、それより後ろの映像・曲・効果音をすべて1秒ずらしています。全体は36秒から37秒になりました。
追っ手が柴犬になる場面では、犬の後ろに白い車が残りました。犬の画像をパトカーの画像から描き替えたため名残が出ていたので、追っ手のいない道路の画像に犬を描き直し、車のない最初と最後のコマを渡して作り直しています。
この表現が向く用途と依頼するときに伝えること
絵と映像を行き来する表現は、言葉で説明するより世界観を見せたいブランドムービーやSNSの投稿に向いています。商品の機能を順に説明する動画には、画面や文字で見せる構成のほうが合います。
依頼するときは次の点を伝えてもらうと、最初の案を作りやすくなります。
- 01使う場所(SNS・広告・LPなど)と画面の向き
- 02尺の目安
- 03参考にしたい動画や雰囲気
- 04映したくないもの(人物の顔、特定のブランドや作品に似たものなど)
- 05ナレーションや字幕を入れるか
この動画は37秒です。FablessBridgeでは31〜59秒の動画も60〜90秒と同じ1本10万円(税別、2026年10月時点)で、同じ内容なら最短5営業日で制作します。料金に含まれる範囲は「AI動画制作の料金」の記事にまとめています。
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