AI動画は自社で作るか制作会社に頼むか|判断の目安
AI動画を内製するか外注するかを、生成AIの費用・作業時間・修正・確認の責任に分けて比べます。76秒の自社制作サンプルを作ったときの実際の記録とFablessBridgeの条件を例にします。

AI動画を自社で作るか制作会社に頼むかは、生成AIの利用料よりも、作業する人の時間と完成まで確認する責任を社内で持てるかで決まります。生成AIの利用料は安く見えても、企画・生成・選別・編集・修正には人の作業がかかるためです。
FablessBridgeが76秒の自社制作サンプル「宵寝」を作ったときは、生成AIの費用が見積もりで約23ドルでした。一方で同じ日の1時台から14時台まで(夜間の中断を含みます)作業し、7版まで直しています。この記事ではこの記録をもとに、内製と外注で何が変わるかを項目ごとに整理します。
AI動画の内製と外注で変わる4つの項目
- 01費用:内製は生成AIの利用料と社内の作業時間、外注は制作料金
- 02作業する人:内製は社内の担当者、外注は制作会社
- 03修正:内製は何度でも直せるが時間がかかる、外注は契約の範囲で直す
- 04確認の責任:どちらも公開前の最終確認は依頼する会社が持つ
生成AIの利用料と人の作業時間を分けて考える
宵寝では画像68枚・動画37本・音楽3曲・効果音6種を生成し、生成AIの費用は見積もりで約23ドルでした。金額だけを見ると内製のほうがずっと安く見えます。
ただし生成AIの費用には、台本を書く時間、候補から使うカットを選ぶ時間、画面の文字を作る時間、音を合わせる時間、通しで見て直す時間が入っていません。宵寝では1本を仕上げるまでに7版を書き出し、講評と修正を繰り返しました。社内で作る場合は、担当者がこの時間をほかの仕事から確保できるかを先に考えます。
生成AIの多くは有料で、生成するたびに費用がかかります。社内で作るなら、各サービスの契約と支払い、利用規約の確認、APIキーの管理も社内の仕事になります。
自社で作るときに必要な作業と判断
AI動画は1つのツールで完成しません。宵寝では次の作業を組み合わせています。
- 01誰に何を見せるかを決め、秒数つきの台本にする
- 02画像生成AIで人物や商品の見た目を決める
- 03動画生成AIで動かし、顔・手・画面内の文字の崩れを1本ずつ確かめる
- 04文字や画面はHTMLなどで正確に作る
- 05音楽と効果音を作り映像に合わせる
- 06通しで見て講評し、版を重ねて直す
手を動かす作業はAIのコーディング支援ツールに任せられる部分もありますが、どのカットを採用するか、どこが不自然か、音が合っているかは人が見て聴いて判断します。社内にこの判断を続けられる担当者がいるかが、内製を選ぶときの一番の条件です。
制作会社に頼むときに決まっていること
外注する場合は、料金・修正・納期が先に決まります。FablessBridgeの基本プランは次のとおりです(2026年10月時点)。
- 料金
- 60〜90秒の動画1本で10万円(税別)
- 画面の向き
- 横型(16:9)か縦型(9:16)
- 大きな修正
- 1回まで
- 納期
- ヒアリングから最短5営業日
台本・絵コンテから映像・ナレーション・音楽の制作までが料金に含まれ、撮影は不要です。社内で用意するのは商品・サービスの資料や写真と、台本・絵コンテ・完成動画を確認する時間です。15秒は5万円、30秒は7万円で、横型と縦型の両方で納品する場合は1本につき1万円を追加します。90秒を超える動画、LPの制作、広告の配信・運用は別にお見積もりします。
料金に含まれる範囲は「AI動画制作の料金」の記事に、制作会社を比べるときの確認点は「AI動画制作会社の選び方」の記事にまとめています。
修正と公開前の確認は内製でも外注でも社内に残る
内製なら修正の回数に制限はありませんが、直すたびに担当者の時間と生成AIの費用がかかります。外注では修正の範囲が契約で決まり、FablessBridgeでは構成の変更などまったく異なる動画にする修正を「大きな修正」として1回まで料金に含めています(2026年10月時点)。
どちらを選んでも、公開前に内容を確認する責任は依頼する会社に残ります。商品の説明や表記が正しいか、実在の人物に似た顔や声が入っていないか、使う生成AIの利用条件に合っているかは、社内の担当者や法務担当の方が確認します。FablessBridgeでも、AIで生成した素材を含むため公開前に法務担当の方への確認をお願いしています。
AI動画を内製するか外注するかの判断の目安
次のような場合は内製が向いています。
- 01社内に企画から講評まで続けて担当できる人がいる
- 02短い動画を頻繁に作り、少しずつ直しながら試したい
- 03公開の期限に余裕があり、作り方を社内に残したい
次のような場合は外注が向いています。
- 01担当者がほかの仕事と兼務で、制作に時間を割けない
- 02公開したい時期が決まっていて、納期と料金を先に固めたい
- 03初めて作る動画で、構成や見せ方から相談したい
最初の1本を外注して工程と確認の勘所をつかみ、その後の短い派生版を社内で作る分け方もあります。どこまでを社内で担うかは、作りたい本数と担当者の時間で決めてください。
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