刺繍浮世絵のボクサー カウント10の間に自分を縫い直す
ダウンした刺繍のボクサーが、カウント1〜9の間に手首の針と金の糸で裂けた頬を縫い直して立ち上がる30秒の縦型ショート動画です。人物は太い糸が盛り上がった日本刺繍の見た目で、リングと観客席は実写の質感にしています。
FablessBridgeのオリジナル作品です。
この動画について
刺繍浮世絵の人物を、踊りではなく短い話で見せる短編の1本です。赤と藍の着物を肩から落としたボクサーの女性がダウンし、裂けた頬からは血ではなく象牙色の絹と糸のほつれがのぞきます。レフェリーが数えるあいだに彼女は自分を縫い直し、9で立って1発で相手を糸に変えます。
- シリーズ
- 刺繍浮世絵の短編(オリジナル作品)
- 動画
- 30秒・縦9:16
- 投稿先
- TikTok
動画で見せたこと
- 傷は血ではなく裂けた絹とほつれた糸で見せ、刺繍の体だからこそできる立ち直り方を話の芯にしました。
- カウントの数字を2秒ごとに大きく出し、数字のたびに重い打撃音を入れて、残り時間が分かるようにしました。
- 決着では相手の体が何千本もの紅と黒の糸に弾けて散る形にし、刺繍ならではの終わり方にしました。
30秒の流れ
0〜5秒 白い光とともにボクサーがリングに倒れ、頭が弾んで髪飾りが転がります。裂けた頬の糸のほつれが震えます。
5〜10秒 手前でレフェリーの手が拍子を取って数え始め、倒れたままの彼女が目だけをこちらに向けます。数字が2秒ごとに出ます。
10〜14秒 倒れたまま、赤いグローブの手首の紐から長い銀の針を抜き、金の糸がその後から光って出てきます。
14〜19秒 頬に大きく寄り、針で裂け目の縁を縫い、金の糸を何度も引き締めて傷を閉じていきます。
19〜24秒 カウント9で片ひざから一気に立ち上がり、両手のグローブを構えてこちらを見下ろします。頬には金の縫い目が残ります。
24〜27秒 スローで右のストレートが紅い刺繍の相手のあごに入り、相手の体が紅と黒の糸になって弾けます。
27〜30秒 笑みを浮かべる彼女に寄り、ゴングが鳴って字幕「She only needed nine.」「9秒あれば、足りた。」が出ます。
表現で工夫したこと
先に速いパンチを繰り返す3案を作りましたが、話の展開と意外な仕掛けがなかったため作り直し、3秒の掴みのあとに見続ける理由と刺繍ならではの決着を入れたこの案にしました。場面ごとに静止画の絵コンテを作り、6場面を画像から動画にする生成で動かしてつないでいます。曲と、絹が裂ける音・針で縫う音・カウントの打撃音などの効果音は、このMacで動く音の生成で作りました。
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