付喪神を直す旅 其の三 瀬戸大将
割れて捨てられた染付の大皿が瀬戸物の武将の妖怪になり、旅の男女が金継ぎで直す約30秒の縦型ショート動画で、シリーズ「付喪神を直す旅」の其の三です。画面全体を染付の大皿に藍で描いた絵にし、金継ぎの線だけを本物の金の輝きで見せています。
FablessBridgeのオリジナル作品です。
この動画について
捨てられた道具が恨んで付喪神になるという言い伝えをもとに、旅の男女がその道具を工芸の技で直していくシリーズの第3話です。其の三の題材は、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』(1784年刊)に描かれた瀬戸物の武将「瀬戸大将」です。二つに割れた皿のかけらが怒りの姿で舞い上がり、二人は戦わずに割れ目を金で継いで鎮めます。
- シリーズ
- 付喪神を直す旅(オリジナル作品)
- 動画
- 30秒・縦9:16
- 投稿先
- TikTok
動画で見せたこと
- 場面をすべて染付の大皿の白い釉薬の上に藍の細い筆の線で描いた形にそろえ、皿の縁の波と花の模様を画面の上下にだけのぞかせました。
- 金は直したあとにしか出さないと決め、怒りの場面と二人が出会う場面では皿に金の線を入れず、継いだ瞬間に初めて金が光るようにしました。
- 直す場面では男性が割れた二つの半分を合わせ、女性が細筆で継ぎ目に金の線を引く手元を大きく映しました。
30秒の流れ
0〜4秒 台所の裏の路地に、二つに割れた染付の大皿と小さなかけらが、ほかの捨てられた器と一緒に転がっています。字幕は「大切にされ、やがて捨てられた。」です。
4〜9秒 かけらが舞い上がり、鋭い瀬戸物の破片が寄り集まった体と般若の面を持つ付喪神になって怒ります。
9〜14秒 旅の男女が路地で立ち止まります。男性はひざをついて落ちたかけらを手のひらにのせて差し出し、女性は割れ目を指さします。
14〜20秒 男性の手が割れた二つの半分を合わせ、女性の筆が継ぎ目に沿って金の線を引きます。字幕は「二人は、戦わない。」です。
20〜25秒 金の継ぎ目が一度光り、般若の面が割れて落ちて、下から穏やかな能面が現れます。字幕は「金で継いで、直すのだ。」です。
25〜30秒 金の継ぎ目と能面を持つ丸い皿の付喪神が、夕暮れの道を歩く二人の上に浮かんで付いていき、「付喪神 其の三」が出ます。
表現で工夫したこと
先に静止画の絵コンテを作り、直す前なのに皿に金の線が入っていた出会いの場面と、付喪神が小さすぎた最後の場面を描き直しました。怒りの場面は、動画にする生成で割れ目が途中から金で埋まってしまったため、静止画をコードで動かす形に切り替えています。曲はこのMacで動く音楽生成で2案を作り、後半が静かに解ける方を選びました。
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