動画AIに複数の動きを頼む前に|同時動作と順番のある動作を分ける
「歩く、振り向く、箱を受け取る、笑う」。一つずつは分かる動作でも、同じ短い動画へ並べると、どの順番で起きるのかが曖昧になります。プロンプトを書く前に、同時に起きる動きと、前の動作が終わってから始まる動きを分けてみましょう。

「歩く、振り向く、箱を受け取る、笑う」。一つずつは分かる動作でも、同じ短い動画へ並べると、どの順番で起きるのかが曖昧になります。プロンプトを書く前に、同時に起きる動きと、前の動作が終わってから始まる動きを分けてみましょう。
同時動作は誰の動きかを明確にする
同時に成立する例は「人物が歩き、その背後でカーテンが揺れる」です。人物とカーテンに別の動作が割り当てられています。「人物が歩きながら笑う」なら、移動と表情の組み合わせです。
ただし、同時に書けることと、狙った映像が出ることは別です。画面の中心で見せたい動きを一つ決め、周囲の動きは補助として整理します。主役の手元を見たい場面なら、背景の大きな動きで視線が散らないかも検討します。
順番がある動作は状態の変化でつなぐ
箱を開ける場面なら「机に置く→ふたを持つ→開く→中を見る」という順番があります。箱を持ったままなのか、机に置いた後なのかで、次の手の動きが変わります。
制作メモには、動詞だけでなく各段階の状態を書きます。説明用なら「開始:箱は閉じて机上」「途中:両手でふたを持ち上げる」「終了:箱が開き、手が離れている」とします。この時点では指示の設計例であり、生成できたことを示すものではありません。
短い尺に入らない動作は切り分ける
五秒へ歩行、受け渡し、開封、驚きまで入れたい場合は、何を見せるための五秒かを決めます。受け渡しが中心なら、開封は次のカットへ移せます。全体を速く動かすだけでは、見せたい瞬間を確認する時間まで減ってしまいます。
分割するときは、前のカットの終わりと次のカットの始まりを対応させます。箱を持つ手、人物の位置、箱の向きがつながっているかを絵コンテで確認します。
生成後は動作ごとに確認する
後から試す場合の記録欄を、先に作っておきます。「開始できたか」「順番が合うか」「最後まで完了したか」「余分な動きがないか」の四つです。各動作が始まった時刻と終わった時刻を残せば、どの部分が不足しているかが分かります。
一つの動画に動詞が多いこと自体が問題なのではありません。画面の中で同時にできることと、前提となる姿勢が必要なことを区別する。そこから尺とカットを決めると、複雑な依頼も確認可能な単位へ分けられます。
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