素材のハッシュで採用版を確認する|同名ファイルの取り違え防止
同じ名前の動画が複数の場所にあるとき、ファイル名だけでは同じ中身か分かりません。採用した素材の内容からハッシュ値を計算して記録すると、コピーや受け渡しの後に同じバイト列かを照合できます。ただし、ハッシュは画質や公開可否を判定するものではありません。

同じ名前の動画が複数の場所にあるとき、ファイル名だけでは同じ中身か分かりません。採用した素材の内容からハッシュ値を計算して記録すると、コピーや受け渡しの後に同じバイト列かを照合できます。ただし、ハッシュは画質や公開可否を判定するものではありません。
採用した時点のファイルを基準にする
確認の基準は、実際に見て採用したファイルです。そのファイルの名前、サイズ、ハッシュ値、採用日を一組で記録します。似た名前の別ファイルを後から計算しても、採用版の証拠にはなりません。元ファイルを残し、編集や変換をした場合は別の版として扱います。
SEOULVIQの素材共有資料でも、原本を保持し、素材の対応をハッシュで照合する方針が使われています。ファイル一覧や件数が揃っていることと、中身が一致していることを区別するための手段です。保存先を移しただけなら、移動前後の値を照合できます。
大きな動画は少しずつ読み込んで計算する
Pythonの標準ライブラリでは、hashlibのsha256へファイルのバイト列を順に渡して値を計算できます。以下は、自分で指定した一つのファイルを読むだけの例です。素材の内容を変更したり、外部へ送信したりする処理は含みません。
```python
from pathlib import Path
import hashlib
path = Path("approved-video.mp4")
digest = hashlib.sha256()
with path.open("rb") as source:
for chunk in iter(lambda: source.read(1024 * 1024), b""):
digest.update(chunk)
print(digest.hexdigest())
```
APIの説明はPythonのhashlib公式資料で確認できます。実際の素材へ使う場合は、対象のパスを確認してから実行します。本稿では、新しい動画の生成や素材全体の再計算は行っていません。
値が違うときは変換の有無を調べる
同じ手順で計算したSHA-256が一致すれば、通常の素材管理では同一のバイト列かを確認する強い手掛かりになります。値が違えば、少なくとも完全に同じファイルではありません。ただし、同じ映像を再圧縮したり、音声だけを変えたり、ファイル内の情報を書き換えたりした場合にも値は変わります。
そのため、不一致だけで別の物語や別カットだとは判断しません。変換履歴を確認し、必要なら尺、映像、音声を照合します。配信サービスが変換した動画とローカル原本の比較では、バイト単位の一致と、映像内容の一致を分ける必要があります。
台帳には採否と利用範囲も残す
ハッシュの列だけを追加するより、素材ID、版、保存先、確認済みの用途、採用状態と並べます。「確認用」「編集用」「公開承認済み」を区別し、ハッシュが一致したから公開してよいとは扱いません。
受け渡し時には、渡したファイルと台帳の値を確認します。受け手が同じ値を計算できれば、転送後の同一性を確認できます。内容の良し悪し、許諾、掲載先の承認は別途確認し、ハッシュにはファイルの取り違えを防ぐ役割を持たせます。
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